外国人労働者は迷惑？
新元号の令和が昨月から始まり、どういう時代になるか各専門家が予想をしていますが、最も確実と言われているのは、さらに高齢化社会が進むことです。
人口動態は、余程急激な移民政策を進めない限り、出生率と死亡率からほぼ正確な予測ができます。平成29年度の内閣府の調査によると総人口に占める65歳以上の割合は27.7％で、四人に一人が高齢者の社会を我々は生きています。そして、高齢化率が高まるということは政治も高齢者寄りの政策になりやすいということを意味します（俗に言う「シルバー民主主義」）。
島国日本で単一民族でずっと暮らしてきた、昭和の世代の人々が急激な移民を到底受け入れることはできないでしょうし、移民をする側からしても日本という国はそう魅力的な国ではないようです。
GDPは世界第三位と世界の中ではまだまだ高賃金な日本ですが、一人当たりのGDPは25位(2017年)で今後も生産性の改善が見込まれない限り、一貫した下落の傾向は続きそうです。また、日本は言語の障壁が高いことが理由で働くことを難しくしており、それだったら、移民側としても生産性の高い英語圏や、アジアの中でもシンガポールや香港を第一に目指すというのが本音のようです。
受け入れる側は排他主義で、来る側は来る側で本命外の国で、日本はこのまま没落するのか、それとも生産性革命が起こるかどっちなのでしょうか？
